カム機構の複雑な運動をシミュレーション
弊社では、1980年代初頭から、カム機構の解析からカム本体の製造までの各プロセスを有機的に結びつけ、形状データの自動作成からコンピュータ制御による加工までを行う“HI-CAPシステム”を自社開発・運用しています。カム機構の複雑な運動をシミュレーションし、作動端における運動曲線が理想の「カム曲線」に極限まで近づく「カム本体」の形状を計算処理できるシステムです。
“HI-CAPシステム”における処理の各段階は高度にモジュール化され、各モジュールの機能の削除・変更・追加が容易であるだけでなく、ソフトウエア上のインターフェイスが柔軟に設計されているためシステムの拡張性に富んでいます。より高度に、より広範囲に、ユーザ仕様のカムを処理することが可能なのです。
*HI-CAP:HIKARI’S CAM AND LINK COMPUTERIZED PROCESSOR SYSTEM FOR DESIGN AND MANUFACTURING
HI-CAPシステム概要
・ | ユーザ仕様を入力し機能の整合性を検証します。 |
・ | カム機構内部の変位・速度・加速度・躍動・カムの圧力角・曲率半径を出力し、入出力のタイミングに対して、カムの創成に不合理な仕様(例えば、切り下げや圧力角の不適合など)となる場合は、機構の変更可能な範囲の代替え案を提案します。 |
・ | 決定された諸元に基づき解析された結果をグラフィックディスプレイに出力し、確認します。 |
・ | 汎用プロセッサーを内蔵し、異なるNC機器やNCコントローラーに対して、パラメーター指定で対応可能です。 |
・ | 汎用CADシステムへ各種データを転送でき、これにより完全な形式のカム図面を作成できます。 |
HI-CAPシステム フローチャート
